加熱しても生で食べても美味しいアボカドは、今やスーパーで手軽に入手できる食材です。
しかし、時折、まだ熟していないアボカドに出くわすことも。
そんな時、家でじっくり熟成させようと思うものの、なかなか柔らかくならないこともあります。
一般的に、アボカドは放置すれば柔らかくなるはずですが、なぜか固い状態が続くことも。
その理由は何なのでしょうか?
本記事では、アボカドが熟成しない原因と、それに対する具体的な解決策をご紹介します。
すでに切ってしまったアボカドの扱い方や、効果的な追熟方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
アボカドが熟れないのはぜ?
アボカドの熟成が進まない主な原因は、温度が低すぎる環境での保存にあります。
具体的には、以下のような状況が考えられます。
⚫︎冷蔵庫内の保存: 冷蔵庫内は通常約10℃前後で、アボカドの追熟には不適切です。
⚫︎15℃以下の室温: 寒い室内でもアボカドは追熟しません。
アボカドは、メキシコやドミニカ共和国をはじめとする中南米の国々が主な生産地であり、これらの地域の温暖な気候に適応しています。
そのため、15℃以下の低温では追熟が停止します。
私自身も、他の野菜と同様に購入したアボカドを冷蔵庫に保管していましたが、これが熟成しない理由であることが理解できました。
今後は「野菜は冷蔵庫に保管する」という習慣を見直し、アボカドに適した保存方法を採用する必要があります。
アボカドを切った後の対策や適切な管理法
アボカドを早まって切ってしまったけれど、まだ熟していないという経験、よくありますよね。
そんな時のために、切ったアボカドの管理法を2つご紹介します。
⚫︎追熟させたい場合
そのまま保存する場合
アボカドをこれ以上熟成させずに保存したい場合、次のステップで対応しましょう。
この方法なら、アボカドは約2日間保存できます。
レモン汁は変色を防ぐために重要で、なければお酢やオリーブオイルで代用できます。
追熟させたい場合
アボカドを追熟させるには、以下の手順で管理します。
この方法でアボカドはゆっくりと追熟します。
注意点は、アボカドが変色したり虫が寄り付かないようにすることです。
アボカドを切った後の成熟方法は?
アボカドの成熟(追熟)を加速させたい場合、効果的な方法があります。
それは、アボカドをレモンやりんごと一緒にビニール袋に入れることです。
りんごやバナナが放出するエチレンガスは、果物の熟成を促進する効果があります。
これらとアボカドを一緒に袋に入れることで、エチレンガスの効果を最大限に活用できます。
ただし、ビニール袋の口は完全に閉じず、少し空間を残しておくことが重要です。
一方で、暑い環境下でのアボカドの保管には注意が必要です。
室温が27℃を超えると、追熟が速く進みすぎてしまうことがあります。
過剰な熟成はアボカドの腐敗を招くため、特に暑い季節には室温管理に気を配る必要があります。
また、硬いアボカドを柔らかくする一時的な方法として、電子レンジで加熱する手段もあります。
半分に切ったアボカドを600Wで50秒程度加熱すると柔らかくなりますが、これは加熱によるものであり、アボカドが熟しているわけではありません。
そのため、味は完璧ではなく、キムチや納豆のような味の濃い食品と合わせることで味を補うことができます。
アボカドの本来の風味を楽しむためには、やはり適切な追熟を待つことをお勧めします。
アボカド熟成不足の原因と対策のまとめ
アボカドが熟さない主な原因は、不適切な保存方法にあります。
アボカドは本来、南国で育つ食材であり、寒さに敏感です。
特に15℃以下の環境では、アボカドの熟成プロセスが停止してしまいます。
未熟なアボカドを冷たい室温や冷蔵庫で保管するのは、熟成を妨げる行為です。
アボカドの熟成速度は個体によって異なるため、過剰な柔らかさを避けるためにも、日々の状態を確認することが重要です。
適切な保存と定期的なチェックを心掛けることで、アボカドを最適な状態で楽しむことができます。
アボカドの熟成を促進するためには、温かい環境での保管が鍵となります。
アボカドが熟れないのはぜ?切った後の対策と成熟方法についても!まとめ
アボカドが熟さない原因をまとめました。
アボカドは南国の食べ物なので寒さには弱く、15℃以下で追熟が止まってしまいます。
熟していないアボカドを室温の寒い部屋に置いたり冷蔵庫で保存するのは避けましょう。
アボカドによって追熟のスピードは異なります。
「やわらかくなりすぎた!」を避けるために、毎日こまめにアボカドの熟し具合をチェックしてくださいね。
それでは、今回はここまでとさせて頂きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。