ゲジゲジが室内に現れると、その多足と不規則な動きで多くの人が不快感を覚えるかもしれません。
一般的には、ゲジゲジが一匹見つかると「他にもたくさんいるのでは？」と心配することが多いですが、実際には必ずしもそうとは限りません。
ゲジゲジは本来屋外を好む生き物で、寒い季節には暖かい場所を求めて家の中に入り込むことがあります。
この記事では、ゲジゲジがどのように家の中に侵入するのかとその経路、そして侵入を防ぐ方法について解説します。
また、家の中でゲジゲジを見つけた場合の効果的な駆除方法も紹介します。
適切な予防と対策を実施すれば、ゲジゲジとの遭遇を避けて、より快適な生活を送ることができます。
この情報を活用して、ゲジゲジのいない清潔な環境を目指しましょう。
ゲジゲジにまつわる一般的な誤解を解明！
ゲジゲジは多足で一目で識別できるムカデ類の一員です。
一般に「ムカデが一匹いると他にもいる」という話がありますが、これはムカデがしばしばペアで行動するためです。
しかし、ゲジゲジはそのような習性を持つ種ではないため、一匹見つかったからと言って必ずしもその周辺に多くが存在するわけではありません。
このような誤解は、ゲジゲジとムカデを混同しているために起こることが多いです。
実際にゲジゲジが家の中で巣を作ることはありませんが、時折家の中に迷い込むことがあります。
以下では、ゲジゲジがどのような場所で繁殖しているのか、またなぜ家の中に入るのかを詳しく解説します。
ゲジゲジの繁殖地は家の中ではない
ゲジゲジが繁殖する場所は家の内部ではありません。
彼らが好む環境は以下の通りです。
- 湿った落ち葉の下
- 大きな岩の下
- 庭やベランダに置かれた植木鉢の下
これらの場所は暗く湿気があり、ゲジゲジの好物である昆虫が豊富に存在します。
また、天敵である鳥から身を隠すのにも適した場所です。
ゲジゲジは基本的に屋外で生活し、土の中に卵を産みます。
そのため、フローリングや畳のあるリビングや寝室で産卵することはありません。
ですので、家の中でゲジゲジを見かけたとしても、その場で繁殖しているわけではないので心配無用です。
一匹見つけたとしても、大量発生しているわけではないのです。
なぜゲジゲジは室内に侵入するのか
ゲジゲジは本来、屋外で生活する虫ですが、時として室内に姿を現します。
本来ならば彼らが外で生活してほしいものです。
では、どうしてゲジゲジは家の中に入ってくるのでしょうか？
その主な理由は、寒さを避けたいときや食料を求めているときです。
寒い季節には、ゲジゲジは暖かい場所を求めて室内へ侵入します。
また、空腹時には食べ物を探して家の中に入ることもあります。
ゲジゲジの寿命はおおよそ5年から6年で、その間に何度か冬を越す必要があります。
寒い季節には、家の中の暖かさが彼らを引き寄せるのです。
家の中でゲジゲジを見かけると不快感を覚えるかもしれませんが、彼らは以下のものを食べるため、実は益虫としての役割を果たしています。
特に、ゴキブリはゲジゲジにとっての好物で、家庭内においても見られることがあります。
ゲジゲジはゴキブリを駆除するため、人間に危害を加えたり、食べ物を盗んだりすることはありません。
ゲジゲジが家にいるということは、ゴキブリがいるわけではなく、彼らは単に食料を求めて入ってくるだけです。
これは私たちが何かを求めてコンビニに行く行動に似ています。
したがって、ゲジゲジが見つかったからといって他に多くが潜んでいるわけではなく、彼らは単に寒さを避けたり、食料を探したりしているだけです。
それは迷惑かもしれませんが、集団で生活しているわけではありません。
家へのゲジゲジ侵入ルートを特定し、対策を講じよう！
ゲジゲジは一般に暗く湿った野外環境で生活していますが、時に家の中に侵入することがあります。
彼らが家で繁殖するわけではないため、侵入ルートを明確にすることが非常に重要です。
もし家の中でゲジゲジが見つかった場合、彼らがどのような経路で侵入してきたのかを特定する必要があります。
主な侵入経路は以下の6つです。
- 破損した網戸や窓の隙間
- 玄関の郵便受けの隙間
- 換気口の隙間
- 排水口のカバーがない隙間
- 洗面所やシンクの排水管周辺の隙間
- エアコンのダクトやドレンホースの隙間
ゲジゲジは細長い体を利用して、これらの隙間から家に侵入することがあります。
これらの侵入経路をしっかり塞ぐことで、ゲジゲジの侵入を防ぐことができます。
これから、家にゲジゲジが侵入した際に確認すべき6つの侵入経路と、それに対する具体的な対策方法を詳しく解説します。
網戸や窓の隙間の修理
ゲジゲジが家に侵入する一番一般的なルートは、破れた網戸や窓の隙間です。
時間が経つにつれて、網戸は破れたり、枠から外れることがあります。
これは網を固定しているパッキンの緩みが原因です。
網戸が破れている場合や隙間ができている場合は、新しい網戸に張り替えることが最善です。
もし網戸の穴が小さい場合は、補修シールを使用して簡単に修理できます。
補修シールは網状であり、穴に貼り付けるだけで網戸を強化できます。
窓の隙間についても、定期的に立てつけが悪くなっていないかをチェックし、必要に応じて修理を行うべきです。
立てつけが悪い窓は、ゲジゲジにとって理想的な侵入口となるため、隙間がないようしっかりと修正しましょう。
玄関の郵便受けの隙間
玄関の郵便受けは、ゲジゲジにとっては便利な侵入口となることがあります。
外側から郵便受けを見て、蓋がしっかり閉じているか確認してください。
わずかな隙間でもゲジゲジが侵入するには十分です。
ゲジゲジはその敏捷性を活かし、簡単に小さな隙間から侵入することができます。
定期的に郵便受けの隙間をチェックし、隙間があれば迅速に対処することが重要です。
隙間が見つかれば、その隙間を塞ぐために修理を行うか、隙間を覆うポストカバーの使用をお勧めします。
ポストカバーは郵便受けの蓋を二重にすることで隙間を塞ぐ役割を果たし、ゲジゲジの侵入を防ぐだけでなく、冷気の侵入も防ぎます。
換気口の隙間
家の外壁にある換気口もゲジゲジの侵入経路になり得ます。
換気口は家の空気を新鮮に保つために必要ですが、設計が不適切であったり損傷があったりすると隙間ができることがあります。
換気口の隙間をチェックする際は、特に外壁側の換気口に注意してください。
通常、虫の侵入を防ぐために細かい金網が取り付けられていますが、もし金網が破損している場合や元から金網がない場合は、1cm以下の隙間からでもゲジゲジが侵入可能です。
このため、換気口には防虫ネットを取り付けることを推奨します。
市販の排水口ネットや古い玉ねぎネットを使用することもできます。
取り付けた後は、ネットが飛ばされないように養生テープで固定すると良いでしょう。
排水口のカバーとトラップの重要性
未装着のカバーやトラップがない排水口は、ゲジゲジや他の害虫が侵入する経路となります。
特に、キッチンのシンク下などを見ると、通常排水口カバーや食べ残しをキャッチするためのトラップが見えます。
これは、細いコップの形をした洗いにくいパーツです。
洗濯機の排水口も同様で、カバーを取り外すと背後に白い筒状のトラップが設置されています。
カバーとトラップがなければ、排水管を通じてゲジゲジが侵入する可能性が高まります。
トラップは、害虫の侵入を防ぐだけでなく、不快な臭いの発生源を封じる上でも非常に重要です。
そのため、排水口のカバーやトラップが適切に設置されているか定期的にチェックし、必要なら新しいものに交換することをお勧めします。
特に賃貸住宅の場合は、問題があれば管理会社に連絡することが重要です。
正しいカバーとトラップの使用により、ゲジゲジを始めとする害虫の侵入を効果的に防ぐことができます。
洗面所やキッチンシンク下の排水管の隙間
洗面所やキッチンシンクの下にある排水管と床の隙間は、ゲジゲジが侵入する一つの経路として知られています。
ここに示すのは洗面所の下部の写真です。
注目すべきは中央にある白いパイプで、このパイプが床に挿入されています。この接点に隙間があると、ゲジゲジが侵入するリスクが高まります。
自宅のパイプがしっかり固定されているか、また隙間がないかを確認してください。
隙間がある場合は、パイプが動く可能性があります。
ゲジゲジは外部からこのような隙間を通じて家の中に侵入することが多いです。
隙間がある場合は、すぐに対策を施しましょう。
市販の防水パテを使えば、簡単に隙間を埋めることができます。
また、マスキングテープや養生テープも簡単に使用でき、隙間を塞ぐ効果があります。
これらのテープは汚れたり古くなったりした場合、簡単に交換することができます。
選んだ方法でしっかりと隙間を塞ぎ、ゲジゲジの侵入を防ぎましょう。
エアコンのダクトやドレンホースの隙間
エアコンのダクトやドレンホースの隙間も、ゲジゲジが家に侵入する可能性のあるルートです。
こちらはエアコンダクトの写真です↓
ダクトは通常、建物の内外をつなぐために設置されており、適切に封じられている必要がありますが、時折隙間ができてしまうことがあります。
ゲジゲジは非常に細いため、小さな隙間からも侵入することができます。
隙間が見つかった場合は、パテを新たに塗り直すか、マスキングテープで一時的に隙間を覆うという方法があります。
特に注意が必要なのはエアコンのドレンホースです。
このホースは室外機から排出される水を外に逃がす役割がありますが、適切なキャップがされていないとゲジゲジや他の害虫が侵入する原因となります。
ドレンホース用のキャップは100円ショップなどでも手に入ります。
これを装着することで害虫の侵入を効果的に防ぐことができます。
これらの点をチェックし、対策を施すことで、ゲジゲジが家に侵入するのを防ぎ、快適な生活空間を維持しましょう。
ゲジゲジ退治に効果的なアイテムで安心対策を！
ゲジゲジが侵入してくると、その不快感は計り知れません。
たとえ一匹だけ見つかったとしても、その他大勢いるかもしれないという心配は解消されていますが、完全に侵入を防ぐことは難しいです。
ゲジゲジを効果的に駆除するために、新聞やハエたたきだけでは不十分です。
ゲジゲジは攻撃を受けると自己防衛のため足を切り離すことがあります。
間違った駆除方法では、部屋中に足が散乱し、後で掃除する必要が生じるかもしれません。
ゲジゲジは30本もの足を持っているため、この問題は特に厄介です。
部屋中に散らばる足を片付けるのは非常に不快な体験となります。
そうならないためにも、効果的で簡単に使用できる駆除アイテムの選択が重要です。
以下に、ゲジゲジ退治に最適なアイテムを4つ紹介します。
- 殺虫スプレー
- 殺虫パウダー
- 毒餌
- 燻蒸剤（くんえんざい）
これらのアイテムを使った駆除方法について詳しく解説します。
たとえ一匹のゲジゲジを見つけたとしても、これらのアイテムを使えば安心して対処できます。
殺虫スプレーの効果的な使い方
ゲジゲジ駆除にまずお勧めするのは殺虫スプレーです。
「不快害虫用」や「ムカデ用」のスプレーが特に効果的です。
不快害虫とは、人間や作物には直接的な害はないものの、その見た目や行動が不快感を与える虫を指します。
これにはアリやユスリカなど、大量発生しがちな虫も含まれます。
殺虫スプレーにはエアゾールタイプとパウダータイプがあります。
エアゾールタイプは通常のスプレー缶として使いやすく、ゲジゲジを直接目撃した際にはその場で強力に噴射して駆除することができます。
これにより、即効性があり、すぐに問題を解決できます。
一方、パウダータイプのスプレーは直接的な駆除だけでなく、予防効果もあります。
ゲジゲジが侵入しそうな場所、例えば玄関やベランダ、窓枠の周辺などに事前に散布しておくと効果的です。
これにより、ゲジゲジの侵入を未然に防ぐことが可能です。
使用する殺虫スプレーは多様な種類がありますので、自分のニーズに合ったものを選び、特にゲジゲジ駆除に効果的な製品を選ぶことが重要です。
殺虫パウダーを活用してゲジゲジ退治
殺虫パウダーはゲジゲジ退治に非常に効果的です。
このパウダーは、ゲジゲジが出入りする可能性のある場所に直接散布します。
スプレー形式の製品と違って、パウダーはボトルから直接振りかけるタイプです。
パウダーの挑戦点は、適切な量を散布することが難しい点です。
また、パウダースプレーに比べて付着性が高く、散布した場所には目立つ粉が残るため、使用する場所を慎重に選ぶ必要があります。
直接ゲジゲジにパウダーをかける方法もありますが、後の清掃が大変です。
しかし、その効果は非常に強力で、雨にも強く、効果が長持ちするため、屋外の花壇や車庫周辺に最適です。
毒餌を使用してゲジゲジを駆除
毒餌は、魅力的なエサに毒を仕込む方法で、設置するだけでゲジゲジが自ら食べて退治される方法です。
パウダーと違って、毒餌は目立ちにくく、使用が容易です。
多くの毒餌はコンパクトな容器に入っており、見た目にも配慮されています。
専用のゲジゲジ用毒餌は少なく、主にムカデ用がゲジゲジにも効果的です。
即効性はありませんが、侵入防止に役立ちます。
特に洗面所やキッチン下に設置しておくと、侵入したゲジゲジが居室まで進出するのを阻止できます。
くん煙剤で広範囲を防虫
くん煙剤は、ボタンを押すだけや水を加えるだけで効果的な殺虫煙を発生させるアイテムです。
全体的な防虫効果が期待でき、家の隅々までゲジゲジの侵入を防ぐことができます。
くん煙剤は煙が大量に発生するわけではないため、使用中の安全は比較的保たれています。
ただし、くん煙剤を使用する前には準備が必要です。
人間とペットは一時的に家を離れる必要があり、電子機器にはカバーをするなどの対策が必要です。
また、ゲジゲジが潜む可能性がある場所は開けておくことが推奨されます。
これらの準備を行うことで、家全体を効果的に防虫することができます。
これらの駆除アイテムをうまく使い分けることで、ゲジゲジとの遭遇を効果的に防ぎ、安心して快適な生活を送ることができます。
各場所に最適なアイテムを選んで、快適な生活空間を維持しましょう。
ゲジゲジの誤解を解く：知識と対策のまとめ
ジゲジにまつわる誤解は多く、以下の点を正確に理解することが重要です。
- ゲジゲジが複数存在するというのは一般的な誤解です。
- ゲジゲジは主に自然環境で繁殖し、家の中で繁殖することは少ないです。
- 暗く湿った環境を好む生物であり、土中で産卵します。
- 寒さや飢えが原因で家に侵入することがあります。
- ゲジゲジが現れた場合、彼らが好むような環境を自宅周辺に作らないよう注意が必要です。
- ゲジゲジの侵入経路は6つあり、これらを塞ぐことで家への侵入を防げます。
- 駆除にはスプレー、パウダー、毒餌、くん煙剤などさまざまなアイテムが使用可能です。
最近、ゲジゲジについて深く調べる機会があり、その生態や行動について多くを学びました。
特に興味深かったのは、空中の蛾を捕捉するために跳躍する彼らの驚異的な身体能力です。
ゲジゲジはゴキブリを含む害虫を食べるため、人間にとって有益な存在でもあります。
しかし、一般的には「不快害虫」と見なされがちです。
次にゲジゲジに遭遇したときは、これらの知識を理解し、尊重する姿勢で接することが大切です。
それでは、今回はここまでとさせて頂きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
